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お母さんが一緒

2024年製作 日本
上映時間:
106分

わずらわしくて、厄介で、それでもやっぱり、いとおしい。

母親を連れて温泉にやってきた三姉妹。楽しいはずの旅はいつしか壮絶な姉妹喧嘩へ――。稀代の映画監督・橋口亮輔、9年ぶりとなる新作は、笑えて泣ける傑作ホームドラマ。

Story

ストーリー

深い山々に囲まれた温泉旅館。
親孝行のつもりでここに母親を連れてきた三姉妹だったが、その道中から彼女たちの諍いは絶えない。
宿に到着しても、部屋がカビ臭いだの、女湯が狭いだの、次女・愛美(内田慈)が選んだ旅館に文句ばかりつける長女・弥生(江口のりこ)。
「あの子に任せるとほんとろくな事ないわ」。不平を並べる彼女を、「はーい、そのへんで」と三女・清美(古川琴音)がなだめる。
母への愚痴は、一度口に出すと止まらなくなる。「ここにたどり着くまでの間だけでもつらかったんだけど」と弥生が不満を漏らすと、
「なんだろね、常に文句を言ってるよね」と愛美が応じる。母と同居する清美に対し、「よくずっと同じ家で暮らせてるよね」と二人の姉は好き勝手に言い放つが、
清美はいら立ちを押し殺し、黙って携帯をいじっている。
三人は夕飯の時間にサプライズで母にプレゼントを贈る計画を立てていた。
「ケーキは?」「お花は?」と矢継ぎ早に段取りを確認する弥生と、せわしないそのテンポにまるで付いていけない妹たち。
個別のプレゼントは何にしたかと聞かれ、清美が「私はちゃんと用意しとるよ、私なりに」と答える一方、愛美はプレゼントの用意をしていない。
それなら「歌うしかないじゃん」とけしかける弥生に、「いやいや、歌わないよ」と拒む愛美。何を話していようと、いつの間にか二人は言い合いを始めている。
露天風呂に入るため、浴衣に着替えた弥生が眼鏡をはずすと、眼鏡と鼻のあいだにずっと挟んでいたティッシュが落ちる。
その途端に「きゃあ! きゃあ! これいつから、いつからしてた私!」とパニックに陥る弥生。ぶつぶつ言いながら部屋を出ていく彼女を、妹たちは冷めた目で見ている。
あきれる愛美と、つい笑ってしまう清美。「お母さんそっくりやね。人の話まったく聞かんし」。
部屋に残された二人も露天風呂に向かおうと着替えを始めるが、愛美は妹の身に着けた少し派手な下着を見逃さない。
「もしかして男できた?」と問い詰める姉に、清美は「私、結婚するわ」とあらたまって言う。
実は近所の酒屋の息子・タカヒロ(青山フォール勝ち)と結婚するつもりで、それをプレゼントがわりにサプライズで報告しようと思っていた、というのだ。
それどころか、タカヒロは温泉宿まで実際に来ており、清美はここで家族に彼を紹介しようと考えていた。
突然現れたタカヒロに、驚きを隠せない弥生と愛美。弥生は糸がぷつんと切れたように、思わず叫び出す。
「もう全然わからん! あんたたち、いつも勝手なことばっかりしよる!」。
予想外の人物を加えた彼女たちの温泉旅行は、まだ始まったばかりだ――。

Video

紹介動画

  • https://youtu.be/zCrU8GTtr8E

Data

作品情報

  • Cast

    出演:江口のりこ、内田慈、古川琴音、青山フォール勝ち(ネルソンズ)

  • Staff

    原作・脚本:ペヤンヌマキ
    監督・脚色:橋口亮輔